函館アマチュアSSTVクラブ
JARL登録専門クラブ  コールサイン JR8YFW

Hakodate Amateur SSTV Club (HASC)は

函館市及び近郊の画像通信をこよなく愛するアマチュア無線家により、
函館でSSTVの全国大会を開催するのを機に
1998年設立されたグループです。
クラブの活動はSSTVの普及と推進することを目的として、
関連装置の制作や通信ソフトの活用方法等を研究・研修しています。
また、
アマチュア無線局(JR8YFW)を開局して、
毎週月曜日の21:00(J)に 431.48Mhz、FMで
定時交信をロールコール方式で、
クラブ創設以来一度も欠かさず行ってきました。
そして、まさかの非常通信に画像通信がどの様に
関われるか取り組んでいます。

毎週行われるロールコールには、
メンバー以外でもSSTVに興味のある方なら、
誰でも参加できますから気軽にチェックインしてください。
お待ちしています。


右の新聞はHASCの活動をローカル紙が取り上げた記事です。

非常通信訓練(SSTV)
基地局を担当するJJ8GLM
非常通信訓練
基地局を担当するメンバー
非通信訓練
車の中からSSTVを運用するJK8QPV
* SSTVとは

SSTVは低速度走査テレビジョン(slow scan television)の略で、
アマチュアの画像通信の一つの方式です。
画像通信には代表的なものとしてSSTV、FAX、ATV があります。
その中でも短波帯を使用して海外等との遠距離通信ができる最有力方式がSSTVです。
もちろん、UHF、VHF帯でも運用できますから、
モービル機等のFMでローカル交信を楽しむこともできます。

SSTVはTV(テレビジョン)と名は付いていますが、
ご承知のように、アマチュア無線では短波帯の帯域は通常3Khzと
極めて狭い幅に制限されていますから、
一般的なテレビのような速さで走査線を送信することはできません。
そのため、動画は無理で静止画となってしまいます。
(参考、 このページ上方のタイトルに使用されている画像がSSTVで受信されたものです。
函館の風景やイベント、函館で発掘された国宝の中空土偶です)

* 必要機材は

最近は技術の進歩で通常アマチュア無線で使用される
トランシーバー一式と、パソコン、デジカメ、
そしてトランシーバーとパソコンを接続するための
簡単なインターフェイスがあれば運用できます。

インターフェイスはとても簡単な回路ですから、
自作可能で、プラスチックBOXにでも組み込めば充分です。
面倒がなたにはメーカー製市販品もありますのでお試しください。

右のインターフェイスはJA1CJB熊谷さんの制作したものです。
頒布もしています。

*どのようにして画像が送信されるのか

アナログタイプのSSTVではパソコンにインストールされたSSTV専用ソフトで
画像を音声周波数帯の可聴信号に変換してパソコンの
スピーカー端子(サウンドカード)から取り出し、
インターフェイスを介してトランシーバーのマイク端子から
入れるだけですからとても簡単です。
マイクとインターフェイスを切り替えることが出来れば好都合です。
また、トランシーバーのモードは通常のホーンモード(LSB、USB等)です。

受信は送信とは逆になります。トランシーバーのスピーカーからの出力を
インターフェイスを介して、パソコンのマイク端子から入れるだけです。

* SSTVソフトは

国内外からたくさんのソフトがリリースされていますが、
JE3HHT森さんの開発したMMSSTVがおすすめでしょう。
もちろんフリーソフトですから誰でもダウンロードできます。

現在のバージョンは
Ver.1.13A(2012.4.4日現在)は
ここからダウンロードできます。
* 運用周波数は

SSTVの運用はJARLのバンドプランに準じて
運用されますから、
「Phone」の運用とほぼ同一の周波数で運用されます。
しかしなだら、混信やトラブルを解消するために
JASTA:日本アマチュアSSTV協会」は国際的な
慣習とあわせてガイドラインを取り決めております。

JASTAのガイドラインでは
14,230KHz/21,340KHz/28,680KHzが
SSTV呼出し周波数になっているので(
3.5/7MHzを除く)呼び出し周波数にてCQを送信し、
QSOに入ってからは
呼出し周波数より高い方へQSYしてQSOを続ける
従来、
低い周波数へのQSYによるQSOも一般的であったが、
今後は低い方は自粛し、高い方のみとして
フォーン局とのQRM他の混乱を避ける。
なお
HF帯では、3KHz間隔にて、
またVHF帯以上では周波数精度の関係から、
5KHz間隔で高い周波数にQSYするものとする。
また、SSTV関連のコンテストでは、
QRMになることが想定されるが、
コンテスト主催者から提示される運用ルールに
従うものとする。


としています

Band Mode 呼出周波数 備考
1.9Mhz *** ******** 運用不可
3.5Mhz LSB 3.528Mhz 運用周波数と共用
3.7Mhz *** ******** バンド幅を考慮し、自粛
3.8Mz LSB ******** バンド幅を考慮し、自粛
7Mhz LSB 7.033Mhz 運用周波数と共用
10Mhz *** ******** 運用不可
14Mhz USB 14.230Mhz DX QSO用
14Mhz USB 14.280Mhz 国内QSO用
18Mhz USB 18.160Mhz .
21Mhz USB 12.340Mhz .
24Mhz USB 24.980Mhz .
28Mhz USB 28.680Mhz .
28Mhz FM ********* QRM状況を考慮し自粛
50Mhz USB 50.300Mhz VK/ZLのTVを考慮
* 変更申請が必要

SSTVの受信だけであれば、誰でもすぐにできますが、送信をするためには第4級アアマチュア無線技士以上の
ライセンスが必要です。
また、無線局もSSTVの運用ができるように変更申請をする必要があります。